この記事でわかること
この記事では、離乳食を始めてすぐにスプーンを拒否し、なかなか食べてくれなかった息子と向き合った半年間について書いています。
- 離乳食を食べない息子に、私が実際に試したこと
- 息子を観察するなかで気づいた「食べない理由」のヒント
- 手づかみ食べを始めたきっかけ
- 「ちゃんと食べさせなきゃ」と焦っていた私の気持ちの変化
同じように「離乳食を食べない」と悩んでいる方にとって、ひとつの体験談として参考になればうれしいです。
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離乳食を食べない子供に向き合った半年
食べるのが大好きな夫と私。
その子供も、きっとパクパク離乳食を食べてくれるんだろうと思っていました。
料理をして振舞ったり、おいしいものを共有するのが好きなので、息子にも早くごはんをあげてみたい!
そう、離乳食が始められるのを心待ちにしていました。
でも現実は違いました。
離乳食を始めて3日目ごろから、息子はスプーンを拒否するように。
せっかく作った離乳食を捨てるたびに、「栄養は足りている?」「このまま食べなかったらどうしよう」と焦りと悲しさが積み重なっていきました。
今振り返ると、私は「離乳食をちゃんと食べさせなきゃ」という気持ちが強すぎて、焦りすぎていたのだと思います。
これは、離乳食をなかなか食べなかった息子と向き合い、試行錯誤しながら半年間かけて、その子に合う食べ方を探した記録です。
離乳食を食べない…スプーン拒否が始まった3日目
5ヶ月半ぐらいのとき、初めておかゆをあげました。
最初の一口をあげた日は、動画を撮っていました。
興味津々な様子でスムーズにぱくっと口に入れていて、「これならいけそう」と安心していたのを覚えています。
でも、その安心は長く続きませんでした。 3日目あたりから、スプーンを近づけると顔をそむけたり、払いのけるようになりました。
本やアプリの通りに進められるように、計画を立てて買い物をして、息子が寝た後に何時間もかけて準備していました。
でも、そもそも口に入ってくれないので、予定通りにまったく進めません。
使っていた記録アプリには、食べた食材の種類がスタンプラリーのように貯まっていく機能がありました。
でも私には記録するものがない日が続きました。
「○種類食べました!」という画面をスクショしてSNSに上げている人を見かけると、うらやましく思うようになりました。
せっかく作ったものを捨てるたびに、食べ物への申し訳なさと悲しさがこみ上げてくる。
「予定通りに進まない」という焦りも、日に日に大きくなっていく。
しんどくなって、結局そのアプリは消しました。
食べた量も、細かくは記録しなくなりました。
離乳食を食べない息子を観察して気づいたこと
離乳食を初めて1ヶ月がたち、息子は6ヶ月になりました。
食べない日は続きます。
スプーンを向けると手を出すので、それを避けてなんとか口に持って行って……30分経っても5口しか食べられないという状況でした。
30分で切り上げてはいましたが、息子も私もへとへとでした。
このままだと息子にも、私にもよくない。
そこで私は、息子が離乳食を前にしてどんな様子をしているのかを見るようにしました。
すると、息子の場合は、食べ物そのものを嫌がっているというより、スプーンを自分で触りたがったり、食材に手を伸ばしたりしていることに気づきました。
最初の一口をあげた日の動画を見返すと、その時も同じことをしていました。
「食べたくない」のではなく、「自分で触りたい、自分でやりたい」という気持ちが強いのかもしれない、と思うようになりました。
そういえば、思い当たることがありました。
生後2ヶ月ごろ、産後ケアを利用していたときのことです。
射乳反射が強く、飲んでいる途中でよく口を離して怒ってしまうことに困っていて、訪問ケアに来てもらいました。
怒って騒いでる息子を見て、助産師さんに「意思表示がはっきりしていますね」と言われたのです。
同じ時期には、哺乳瓶拒否も始まっていました。
哺乳瓶を咥えさせようとすると、嫌がって泣くというよりも「ふん!」と怒っていました。
当時は「この子は好き嫌いがはっきりしているんだな」くらいに受け止めていましたが、まさかそれが離乳食の進め方にも関係してくるとは思っていませんでした。
「本に載ってるスタンダードな進め方」が、うちの息子には合っていなかっただけなのかもしれない。
そう考え始めたのが、このあたりの時期でした。
もちろん、「離乳食を食べない理由」がすべて同じとは限りません。
でも、「何を嫌がっているのか」「何には興味を示しているのか」をよく見ることが、わが家では大きなヒントになりました。
離乳食を食べない息子に試したこと
- 食べた量を細かく記録するのをやめた → 記録そのものがプレッシャーになっていたため
- 食事中の息子の様子を観察した → 食べない理由ではなく、興味を示しているものを探すため
離乳食を食べない息子と、BLW(赤ちゃん主導の離乳食)との出会い
食べさせ方に悩んでいたころ、SNSで「BLW」という言葉を見かけるようになりました。
スプーンで大人が食べさせるのではなく、赤ちゃん主導で、最初から手づかみで食べさせていく方法だそうです。
正直、最初は懐疑的でした。
窒息しないのか、というのがまず気になりましたし、SNSのコメント欄を見ても批判的な意見が多く、余計に不安になりました。
何より引っかかったのは、「食べなくてもいい」「しゃぶったり握ったりして、感触や食材を経験することが大事」という考え方でした。
うちは完全母乳で、しかも哺乳瓶拒否もあったので、母乳以外の方法で栄養を補う手段がありません。
だからこそ、離乳食はしっかり進めて栄養を補ってあげたい、という気持ちが強くて「補完食」について書かれた本を読んで勉強をしていました。
そのため「食べなくてもいい」という前提には正直ついていけませんでした。
それでも調べていくうちに、赤ちゃんの意欲を尊重するという考え方そのものには、すごく共感できました。
まさに、息子がスプーンや食材を触りたがっていた様子とも重なります。
でも、「補完食として栄養をしっかり摂らせたい」という思いは、どうしても諦めきれませんでした。
結局、BLWそのものを取り入れるのではなく、BLWで紹介されている調理法(食材を持ちやすい形に切る、指でつぶせる固さにするなど)を参考にしながら、6ヶ月ごろから手づかみ食べを始めることにしました。
いちごがきっかけで始まった手づかみ食べ
つかみ食べを始める背中を押してくれたのは、いちごでした。
それまで、加熱してすりつぶしたいちごをスプーンであげても、拒否されていました。
(味見したら美味しかったのに……私がパンに塗って食べてました。)
いちごを手にした息子は……
ある日、実家に帰ったときに食卓にいちごが出てきて、息子が興味深そうに見ていました。
「食べさせてみたい」と思ったものの、離乳食では加熱するのが基本、という思い込みがあって一瞬迷いました。
でも、ちょうどBLWについて書かれた本を読んだ後だったこともあり、思い切って生のまま4等分にして渡してみることにしました。
実家には他にも大人がたくさんいて、「何かあってもすぐ対応できる」という安心感があったのも、勇気を出せた理由のひとつです。
渡すと、息子はしばらくじっと観察していました。
ツルツルのいちごを苦戦しながら口に入れた後は、しばらくあむあむしていました。
すると途中で表情が変わり、そこから必死になって食べ始めました。
しっかりかじりとりながら食べていて、びっくりしました。
(当時、歯は上下2本ずつ生えていました)
その姿を見て、「この子には、この食べ方が合っているのかもしれない」と確信しました。
手づかみ食べをはじめた結果
そこから本格的に、BLWの調理法を参考にした手づかみ食べを始めることにしたのです。
まだ6ヶ月。
一般的には、なめらかにすりつぶしたペースト状のものが中心の時期ですが、テーブルに固形のごはんを並べてみることにしました。
指でつぶせるくらいの固さに茹でた野菜、蒸した魚、5分がゆのお焼き。
息子は自分から手を伸ばして、握って、口に運んでいきました。
おぼつかない手つきで握りつぶしたり、床に落としたりしながらも、自分の意思で食べ物を口に運びました。
おかゆを5口しか食べなかったのが嘘のようでした。
もちろん、手づかみ食べを始めたからといって、それ以降ずっと何でも食べるようになったわけではありません。
食べる日もあれば食べない日もあり、今も試行錯誤は続いています。
ただ、少なくとも息子の場合は、「食べさせられる」よりも「自分で食べる」ほうが合っていました。
離乳食を食べないことに焦りすぎていた私
手づかみ食べが軌道に乗ってきたころ、鉄分の多い食材を確認しようと、あらためて参考にしていた本を見返す機会がありました。
そこで、ふと冒頭に書かれていた一文が目に留まりました。
母乳やミルクだけでは足りなくなる栄養を、少しずつ食事で補っていくこと。それが「補完食」なのだと。
読んだ瞬間、はっとしました。
この本は最初から読んでいたはずなのに、分かったつもりになっていたことに気づきました。
今振り返ると、私は「たくさん栄養をとって大きくなってほしい」「母乳に不足しがちと言われる鉄分を、食事からもしっかり摂ってほしい」という思いが強すぎて、焦りすぎていたのだと思います。
母乳の栄養そのものがなくなるわけではなく、赤ちゃんの成長に伴って必要な量が増えていくから、少しずつ食事で補っていけばいい。
それだけのことだったのに、当時は「早く、ちゃんと食べさせなきゃ」という気持ちに飲み込まれていました。
開始のタイミングにも、今なら反省点が見えます。
離乳食を始めた5ヶ月のころ、まだ腰はしっかり座りきっていませんでした。
(完全に座ったのは8ヶ月ごろでした。)
息子にとっては少し早すぎたのかもしれません。
焦らなくてよかったんだ、と今なら思います。
でも、その渦中にいるときは、そんなふうに思う余裕はなかなか持てないものだとも思います。
半年経った今の息子と、私の変化
あれから半年ほど経った今も、離乳食への悩みはつきません。
よく食べる日もあれば、ほとんど手をつけない日もあります。
気に入らないと投げたり、お皿を持ちたがって全部落としたり……。
試行錯誤は今も続いています。
それでも、完食できる日は少しずつ増えてきました。
焦らず、その日その日の息子の様子を見ながら進めていけばいいんだ、と今は思えるようになりました。
この半年を経て、今の私の離乳食に対する考え方は「赤ちゃんに合わせてやる」というものです。
スプーンで食べさせてもらうのが好きな子なら、無理に手づかみに切り替えなくてもいい。
歯が生えるのが遅い子なら、本に書かれているペースよりゆっくりでもいい。
子どもの様子を見ながらトライ&エラーを繰り返して、少しずつステップアップを試していけばいいんだと思います。
今はSNSやネットにいろんな情報があふれていますが、子どもの様子をよく見ることが、一番の近道なんだと感じています。
最後に、この半年間、離乳食を進めるうえで実際に参考にしていた本を2冊紹介します。
『赤ちゃんのための補完食入門』
「補完食」という考え方の基本を教えてくれた本です。栄養面で不安になったときは、何度もこの本に立ち返りました。
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『BLW(赤ちゃん主導の離乳)をはじめよう!』
BLWそのものは取り入れなかったものの、調理法や赤ちゃんとの向き合い方の面で、大きなヒントをもらった本です。
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食べることが好きな夫婦のもとに生まれてきた息子です。 いつか一緒の食卓を囲んで、「美味しいね」と笑い合える日を楽しみに、これからも息子のペースに付き合っていきたいと思います。



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